牽引型とガウス分布

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 株価指数のバブルとボトムの予想のかなめは、純設備投資のガウス分布フィッティングと新しい牽引型の理想減価償却期間の算定である。純設備投資のガウス分布は、左側最大裾野標本点、左側準最大裾野標本点、右側最大裾野標本点の3点によりフィッティングされる。また、新しい牽引型の理想減価償却期間 m 2 は、 ( 1 + α ) m 2 = ( 1 + β ) m 1 + m 2 を利用して算定する。ただし、 m 1 は直前の牽引型の理想減価償却期間、 α は新しい牽引型の成長率、 β m 1 が満了する時点を終点とするインフレ率である。(この理想減価償却期間の算定は、ガウス分布の平均値からのゆらぎを排除して行う。)

アメリカ企業純設備投資の推移
(10億ドル単位、2026Q1まで)

https://www.bea.gov/にもとづき作成

 最初の牽引型(牽引型1)は1974.377年に発生しており、その理想減価償却期間の観測値は13.098年である。(企業純設備投資のもっとも古いデータは1960Q1である。)牽引型1は初期値なので理想減価償却期間の算定(予想)を正確にできない。そのため、牽引型の不在期間を生まないように、牽引型2は牽引型1の減価償却が進行しているあいだに発生する。そのため、1987.475年に発生する本来の牽引型2(牽引型2.0)は、(最大裾野標本点のように)牽引型2.1と牽引型2.2に分裂する。ただし、牽引型2.1は牽引型2.0を前倒しで行うものであり、牽引型2.2は牽引型2.0を後倒しで行うものである。また、牽引型2.0の理想発生時刻は牽引型2.1の理想発生時刻と牽引型2.2の理想発生時刻の平均値である。また、牽引型2.0の理想発生時刻の近くで発生する株価指数のピーク(ブラックマンデーの直前のピーク)は適正株価指数の基準値である。
 牽引型2.1は牽引型2.0の理想減価償却期間13.534年に前倒し分(除却期間)2.318年を加えた15.852年で除却し、牽引型3と交代する。このときに生じるバブルがITバブルである。(ただし、牽引型2.1の除却期間中は、牽引型2.2の圧縮減価償却が経済成長を牽引する。)また、この交代は牽引型2.2が除却するときにも再観測され、そのときに生じるバブルはリーマンショック直前のバブルである。(このとき、牽引型3の非インフラ部分が追加される。)また、牽引型4の右側最大裾野標本点が、時刻は2026Q2で値は1320(10兆ドル単位)であると予想すると、牽引型3は観測値として24.119年で理想減価償却し、牽引型4と交代する。このときに生じるバブルはAIバブルである。また、この場合の牽引型4の理想減価償却期間は44.696年と算定される。
 牽引型1の理想減価償却期間13.098年や牽引型2.0の理想減価償却期間13.534年は産業用機械装置の減価償却期間に対応すると考えられる。また、牽引型3の理想減価償却期間24.119年(予想)は光ファイバーインフラの減価償却期間に対応すると考えられる。また、牽引型4の理想減価償却期間44.696年(予想)はAIデータセンターの建物の減価償却期間に対応すると考えられる。
 牽引型のガウス分布の標準偏差は、牽引型の収益化に要する時間に比例すると考えると、牽引型4(AI)の収益化に要する時間は牽引型3(IT)の場合の約3倍である。また、アメリカの産業用機械装置を1974年(牽引型1)と1985年(牽引型2.2)で比較すると、後者は国外との競争にさらされた分、収益化に要する時間がのびた(1.73倍になった)と考えられる。また、1989年の産業用機械装置(牽引型2.2)は、プラザ合意の効果で、収益化に要する時間が1974年(牽引型1)の水準に戻ったと考えられる。

牽引型1のガウス分布フィッティング

牽引型1の理想発生時刻
1974.377年
牽引型1の標準偏差
0.921
牽引型1の観測発生時刻
1974.00年(1973Q4)
牽引型1の理想減価償却期間(理論値)
なし
牽引型1の理想減価償却期間(観測値)
13.098年

牽引型2.0のデータ

牽引型2.0の理想発生時刻
1987.475年
牽引型2.0の観測発生時刻
なし
牽引型2.0の理想減価償却期間(理論値)
13.128年
牽引型2.0の理想減価償却期間(観測値)
13.534年

牽引型2.1のガウス分布フィッティング

牽引型2.1の理想発生時刻
1985.157年
牽引型2.1の標準偏差
1.593
牽引型2.1の観測発生時刻
1984.75年(1984Q3)
牽引型2.1の理想減価償却期間(理論値)
13.128年
牽引型2.1の理想減価償却期間(観測値)
13.534年
牽引型2.1の除却期間
2.318年

牽引型2.2のガウス分布フィッティング

牽引型2.2の理想発生時刻
1989.794年
牽引型2.2の標準偏差
1.030
牽引型2.2の観測発生時刻
1989.25年(1989Q1)
牽引型2.2の理想減価償却期間(理論値)
13.128年
牽引型2.2の(圧縮前)観測減価償却期間
15.213年
牽引型2.2の除却期間
3.287年

牽引型3のガウス分布フィッティング

牽引型3の理想発生時刻
2001.009年
牽引型3の標準偏差
0.912
牽引型3の観測発生時刻
2000.50年(2000Q2)
牽引型3の理想減価償却期間(理論値)
23.797年
牽引型3の理想減価償却期間(観測値)
24.119年(予想値)

牽引型4のガウス分布フィッティング(予想)

牽引型4の理想発生時刻
2025.128年(予想値)
牽引型4の標準偏差
2.842(予想値)
牽引型4の観測発生時刻
2026.50年(2026Q2)(予想値)
牽引型4の理想減価償却期間(理論値)
44.696年(予想値)
牽引型4の理想減価償却期間(観測値)
未観測
2026.50年(2026Q2)における縦軸予想値
1320(10億ドル単位)

 なお、ある牽引型の観測発生時刻に、直前の牽引型の観測減価償却期間が終了する。このとき、牽引型の成長率 α が更新されると同時に、直前の牽引型の α にもとづく株価指数のバブルが観測される。(このとき、牽引型は高い株価で資金調達できる。)また、ある牽引型の α は、その牽引型の観測発生時刻を起点とする過去2年分のGDP年間成長率(これは利率と考えられる)とほぼ等しい。これは牽引型がその利率で資金調達することに対応する。

公開日2026年06月30日
最終更新日2026年08月18日
144thousandshares株式会社
代表取締役 大安のぼる



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